BABYMETALはやはり最高だった件

※アフィリエイト広告を利用しています

エンタメ

THE ONE限定ライブ

2023/8/15および8/16、THE ONE(いわゆるファンクラブ的なやつ)限定抽選のライブがZEPP Hanedaで開催されました。私は運よく初日のチケットが当選しましたので、ライブ終了直後の熱が冷めやらないうちに記事を残しておこうと思ってこの記事を起こしました。

会場となったZEPP Hanedaの公称キャパは以下。

収容人数

【スタンディング時】

計:2,925人

1階 2,410人(スタンディング)

2階 319人

2階 196人(スタンディング)

【椅子使用時】計:1,207人

1階 888人

2階 319人

Zepp Haneda(TOKYO)Zeppホールネットワークより

都内のライブハウスの中では最大規模のキャパですが、知名度と人気を考えるとBABYMETALにとってはかなり小さい規模と言えるでしょう。

その分、アーティストを間近に見られるチャンスがあるとも言えますが、なぜBABYMETALはZEPP Hanedaを選んだのか気になるところではあります。

初心に帰りたかったのかな? それともファンへのご褒美ですかね?

セットリスト

  1. BABYMETAL DEATH
  2. ギミチョコ!!
  3. PAPAYA!!
  4. Distortion
  5. BxMxC
  6. MAYA
  7. Monochrome
  8. メギツネ
  9. ヘドバンギャー!!
  10. Road of Resistance
  11. METAL KINGDOM
  12. イジメ、ダメ、ゼッタイ

主観で語るライブの感想

※ここからは当日の現場の空気感を表現するために書式が崩れます。

当方チケット番号A1700台。物販を済ませた私はホテルのチェックインをするために一度現場を離れ、戻ってきたのは18:05あたり。開場は18:00からなので、5分ほど遅れて現場入りした形だ。

入場を今か今かと待ち構えるメイトたち。奥にボードが掲げられているのが見えるが、この時にはA1~1000の人が入場ゲートへ案内された直後のようだった。

先にも話した通り、私の番号は決して良番ではない。呼ばれるのはかなり後だ。事実、次の案内は2F超モおよびモッシュッシュシート、続けてA1500までと続いた。

はやる気持ちを抑え自分の番が来るのをじっと待っている間、わたしの脳内ではとある呪文が繰り返されていた。

「ステージ右前にまっすぐ向かってストレート、ステージ右前にまっすぐ向かってストレート……」

ステージ右側は主にMOAMETALの陣地である。わたしはこれまで箱推しのつもりでいたのだが、映像作品や幕張では気付けばMOAMETALの姿を追っていた。どうやらわたしはモアシタンだったらしい。それをはっきり自認することになったのは、皮肉にも自分の書いたブログ記事であった。

とにもかくにも、入場したら少しでも右前に行って、MOAMETALの御姿を拝めるところまで近づきたい。私の想いはそれだけだった。

いよいよ自分の番号が呼ばれる。

最終案内は20番単位だった。スタッフに電子チケットのサインをしてもらい、ドリンク代を支払いお茶をゲット、すぐさま会場内に突撃する。

なにい、もうパンパンじゃねえか。

しかも入場口は左側だとお?

ちょっとどれくらい前に行けそうか聴衆をつついてみるが、難しそうだ。なら、前は諦めて後ろの高台に上がるか。そう思い、1F最後方に移動する。

確かにステージは見える。センター最後方にPAブースがあるのだが、そのそばからなら邪魔なくステージが一望できそうだ。

ステージの左半分が。

……え? ステージの左側? それってMOMOMETALのテリトリーじゃん。

箱推しのワイ「いいじゃん、ここで。MOMOMETALもすごく応援しているし、SU-METALの雄姿もほぼほぼ見えそうなんだから」

モアシタンのワイ「でもMOAMETALが見えないじゃん」

箱推しのワイ「そんなこと言ったって、さっき前に行こうとして全然ダメだったでしょ。前にさえ行けないのに、この人混みの中どうやって右側までいくのさ」

モアシタンのワイ「さっきは押しが足りなかっただけで、探せばすり抜ける道はきっとある」

箱推しのワイ「そんなことしても途中で行き詰って通れなくなるのがオチだよ。そんな時に限ってデカい人のそばで立ち往生するんだから」

モアシタンのワイ「NEX_FESTのGOLDも確定してはいるが、あっちはガイシホールだ。こんな小箱でMOAMETALに近づけるチャンスが次にあると思うのか? それこそ自分じゃ何ともならないことじゃないか」

箱推しのワイ「無理だよ。この人混みをかき分けてMOAMETALのいる右前方になんて、行けっこな__」

モアシタンのワイ「うるさい! 俺はMOAMETALの下に行きたいんだ!」

と脳内会議を強制終了させ、私はもう一度黒山の人だかりに挑んだ。

左側通路にまで人があふれているこの状況で、さらに扉から人が流入してくる。状況は刻一刻と悪化している。迷っているヒマは一瞬たりともなかった。

左通路を縫ってとにかく行けるところまで前に行ってみる。たまたまスタッフの呼びかけがあり、もっと前に詰めるように指示がでた。

視界が開けた一瞬を私は見逃さない。

チャンスとばかりに 私は前に躍り出た。

よーーーーーーーし! 最前ブロックの最後方までたどり着いたぞ!

箱推しのワイ「うん、いいねココ。ステージの臨場感が味わえそうだ。この位置ならMOMOMETALが良く見えそうだ」

モアシタンのワイ「……え?」

前に来られたのは僥倖だったが、私が抑えた場所はステージ左最前ブロックの後方。

確かにMOMOMETALを見るチャンスはかなり訪れるだろう。スタンドマイクが見えることから、SU-METALも良く見えるだろう。

箱推しのワイ「じゃあここで納得しようか」

モアシタンのワイ「いやだあああああああああああああMOAMETALの近くがいいいいいいいい!!」

ということで再移動。さすがにすし詰めの最前ブロックを横切る隙間などなく、それは諦めざるをえない。私は2番目のブロックの隙間を見つけ、横断を試みた。

まだ始まってもいないのにぐいぐい行くわけにもいかず、案の定途中で詰まってしまった。

モアシタンのワイ「……」

箱推しのワイ「ほら言わんこっちゃない。まだ真ん中にも届いてないじゃない」

私の眼前にはウォールマリアの巨人たちが立ちふさがっていた。

モアシタンのワイ「……なんで、なんで……」

ここから先、すり抜ける隙間など微塵もなかった。私の後を追って他のメイトたちが次々と押し寄せてくる為、いまさら引き返すこともできはしない。

終わった。私のあぽくりふぁが。このままこの巨人の後頭部を見つめて、70分間拳を突き上げるだけの作業の始まりだ。

箱推しのワイ「もう諦めることだね。贅沢なんていうもんじゃない。この場所に来られない人だってたくさんいるんだから。ここでせめてすぅさんの声を堪能しようよ」

モアシタンのワイ「……いや、まだだ。まだチャンスはある。ライブが始まればどうにかなる」

私は学生時分、音楽サークルに所属しており、ライブハウスでプレイヤー側もオーディエンス側も両方経験している。モッシュやサーフも当然経験済。ケガをしないようにどう立ち回るか、その中での動きを身体が覚えているはずだ。

もう23年くらい前の話だけど。

などと自分に鞭を入れていると、会場暗転。紙芝居開始。

SEがBABYMETAL DEATHの導入だ。

私は気合を入れなおす。曲が始まったら一気に移動だ。やるぞ。いくぞ。

始まった。最初の自己紹介で移動はできない。移動の合図はSU-METALの

「ダアーーーーーーーーーーーー!!」

後のギターソロだ。この時聴衆が前後左右に揺れることは分かっている。その時に一気に移動だ。

1回目の自己紹介は確かに全く何も見えなかった。もうマジで巨人の後頭部しか見えなかった。だがライブそのものを楽しむこととはまた別物。

「SU-METAL です」

「MOAMETALです」

「MOMOMETALです」

直後の歓声は、思い切り拳を突き上げ、周りの誰にも負けない声でシャウトした。

テンポダウンし会場が一瞬クールダウンするが、それはもちろん嵐の前の静けさ。

そして、SU-METALの合図、ダアタイムのはじまりだ。

モアシタンのワイ「おりゃああああああ、いっけえええええええ!!!」

私は一気に突っ込んだ。人の波をうまくすり抜け、行けるところまで行く。コツは、圧縮で前がつんのめった後ろにできる道を一気に移動すること。これなら前後はともかく左右には移動できる。

よし、このままステージ右側まで一気に……っ?!

圧縮の第2派が私を巻き込んだ。予想していなかったとてつもない圧縮に身体が浮き上がる。

うぐぅ、肺がつぶれる。息が、苦しい。

人にもまれ、その場でもがくことしかできない。その様はまさに溺れる者の姿だ。

圧縮の力が弱まった瞬間に脇を締め、肺をガードする。なんとか命拾いした形だが、もうぐちゃぐちゃになりすぎて、今の自分の位置も把握できていなかった。

私はどこまで行けただろう。MOAMETALの近くに行けたのだろうか?

それともまだ全然届いていないのか?

♪DEATH!DEATH!DEATH!DEATH!DEATH!DEATH!……

DEATHコールに湧く場内――一瞬。上下する人混みの隙間から、私の崇拝する女神MOAMETALの姿がちらりと見えた。

モアシタンのワイ「うをおおおおおおおおおおおお、もあさあああああああん!」

たどり着いていた。なんとかMOAMETALの雄姿が拝める可能性があるところまで来ていた。

テンションがZEPP Hanedaの天井を突き破って宇宙ステーションにドッキングしたのを感じた私は、そのままBMD、ギミチョコ!!、PAPAYA!!を堪能した。

ただしここではMOAMETALの姿はほとんど見えない。この第2グループの中でも私は後方にいたため、ステージを移動する瞬間にちらっと一瞬見えるくらいが精いっぱいのポジショニングだった。

さすがにここからは自分の力だけでは前に行けない。ここからは運が必要となる。

圧縮やサークルモッシュで意図せず前に押し出される形での移動だ。だからPAPAYA!!までは同じ場所でシャウトした。

そして4曲目、Distortion。この曲は高確率でサークルモッシュの発生する定番曲だ。案の定背中に圧力がかかる。狭いPITであってもモッシュをやる奴はやる。振り返ると、規模は小さいがモッシュピットが形成されていた。広い会場なら私もサークルモッシュに混ざりに行くところだが、ライブハウスでのモッシュが危険なことは学生時代の経験から知っていたので、今回は見送ることにした。

印象的なギターリフに合わせて後方のモッシュがうねったのだろう。背中の圧力が一層増し、私は1列、2列と前に押し出されていき、曲が終わるころには2列目の柵にたどり着いていた。

つまり、自分の取りうる可能性のあるポジショニング上、最も理想的な位置を手に入れたのである。

角度にはよるが、MOAMETALを視界にとらえるチャンスは相当あがった。事実、Distortionのアウトロのダンスはしっかり見えたが、BxMxCのダンスは一切見えなかった。

「WANNA WANNA WANNA BE!」の振り付けが見たかったが、それは仕方がない。代わりにBxMxCのハンドサインとともに思い切りシャウトした。まあでもこの曲は絶対的にすぅさん曲だよなと思いながら、アカペラのカッコよさを耳に感じていた。

もうまさにMSK、マジですぅさんかっけえですわ。

次のMAYAは暴れるところやシンガロングするようなポイントがないため観客が大人しく、曲中の3分の1くらいはMOAMETALのダンスを拝むことができて幸せだった。

この曲に限らずTOOの楽曲はダンスのカッコよさが半端じゃないので、その中でもMAYAはSU-METALの鋭いダンスも見られるので最高の選曲だったと思う。残念ながらSU-METALは見えなかったんですけども。

その代わり、しっかりとMOAMETALのダンスは見させてもらいました。真剣な表情のMOAMETALは美しく、指先にまで神経を行き渡らせたような力強くキレのあるダンスは本当にカッコよかったです。

MOAMETALって、かわいいだけじゃないんですよね。

ダンススキルも相当に高いし、細かいところも手を抜かない。そんな彼女が不意にのぞかせるあの天真爛漫さは、観るものの胸に一瞬で足跡を残す。そういうところにドキッとさせられるメイトさんも多いはず。

その後のMonochromeはTOOで一番好きな曲なので、まさに目と耳が幸せな時間だった。

極めつけは間奏の時にイヤモニを外したMOAMETALがこちらを見てくれたことです。残念ながら目が合ったかもと勘違いすることもないくらい視線は合わなかったけれど、それでも舞台化粧の濃さがわかるくらいに近かったし、いろんな表情が見られて忘れられない夜になりました。

初参戦したのがBABYMETAL RETURNSだった私は、前回の幕張で唯一生でMOAMETALを目撃できたのがヘドバンギャー!!の「さぁ時は来た もう迷わない」のところの振り付けの一瞬だけだったので、今回はなにがなんでもそのお姿を目に焼き付けたかったわけで。

本当に幸せでした。

自分のいたところはやはりモアシタンが多かったのだと思いますが、もあちゃーん!の呼びかけがすごかったです。センターはすぅさーん、下手側はももこちゃーん!だったのでしょうか。私も年甲斐もなくもあー!と叫んでしまいました。

ハイライト。私が掴まった柵はちょうど隙間がある部分で、ここに挟まると間違いなく怪我をしてしまうのですが、メギツネの圧縮で背の低い女性が私の隣に流れ込んできて、ちょうど柵の隙間の前に来てしまいました。次にモッシュや圧縮が起きたらそこにハマってしまいそうなので、腕を張ってその女性がそこにハマりこまないように気を使っていました。

そこから動けなくなってしまった私ですが、私の柵の前はポニテの女性でした。その女性、ヘドバンギャーの囃子に合わせて首を横にフリフリするものだから私、甘んじてポニテビンタを受け続けることになってしまいました。

その時はうつむいてポニテビンタを受け続けるしかなかったため、ヘドバンギャーはいいところはほとんど見られませんでした。

「あたまあたまあたまあたま~!」

の高速ポニテビンタはいっそ清々しかったです(笑)

そうしてライブが終わり、私はMOAMETALのいろんな姿を脳裏に焼き付け、頬にポニテビンタの感触を残し会場を後にしました。

そんな私はぼっちメイト。

仕事では余裕で知らない人にもガンガン話しかけるのに、プライベートでは本当に人と喋れないです。いつかは殻を破ってメイトさんとつながっていくのでしょうか。

それでは、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました