腕組みおじさん登場!(4回目)
腕おじ「やあ君か、どうだい調子は」
ワイ「あ、おじさんちわっす。やだなあ、おじさん。こうしておじさんに会いに来ている時点でお察しじゃないですか」
腕おじ「そうか。AdSenseプログラムポリシーは読んでいるのかい?」
ワイ「もちろん読んでいますよ。違法なコンテンツや知的財産権を侵害するようなコンテンツはありません。中傷的な内容のコンテンツもないですし、行動ポリシーも遵守していると思っています」
腕おじ「ほう。AdSenseプログラムポリシーは、およそwebサイトを作るすべての場合に適用されるような内容ばかりだからね、さすがにこれは守られているようだね。ただ、常に振り返ることは重要だよ。思わぬ落とし穴にはまっているかもしれない」
ワイ「はい。気を付けます。これからもサイトは作っていきますが、常にプログラムポリシーのことを考えてやっていきます」
腕おじ「うむ。ではなぜ君のサイトはAdsense審査に落ちたんだい?」
ワイ「それがわかれば苦労しませんよ」
腕おじ「ははは。常に考えるのをやめてはいけないよ。重要なのは、Googleは君の味方でもなければ敵でもないということだ」
ワイ「どういうことです?」
腕おじ「君はGoogle AdSenseの合格を目指しているようだが、それはなぜなんだい?」
ワイ「なぜって、自分のサイトにAdSense広告を貼りたいからに決まっているじゃないですか」
腕おじ「それは本質じゃないだろう」
ワイ「本質じゃないって、どういうことですか?」
腕おじ「君は自分のサイトにAdSense広告を貼れたらそれで満足なのかい? もっと言おうか。君はAdSense広告を貼ることが目的なのかい?」
ワイ「……いいえ。広告をクリックしてもらって、広告収入を得るのが目的です」
腕おじ「うむ。では君は、Googleを利用してビジネスをしようとしているということだな」
ワイ「はい」
腕おじ「つまり君がGoogle AdSenseの審査を受けるという行為は、Googleにビジネスパートナーになってくれと交渉しているということだ」
Google AdSenseの審査を受ける=Googleにビジネスパートナーになってくれと交渉すること
腕組みおじさんが大事なことを教えてくれました。
AdSense広告が貼れる状態というのは、Googleのビジネスパートナーになった状態ということです。ビジネスである以上、そこには金銭の流れが発生します。
Googleが私たちパブリッシャー(コンテンツ提供事業者)にお金を払うときはどんな時でしょう。
もちろん、広告がクリックされた時ですね。広告がクリックされるためには、消費者に広告が貼られているサイトに来てもらう必要があります。
腕おじ「Googleのビジネスパートナーになるためには、君は商品を持たなければならない。Googleの持つ商品とは、信頼性の高い世界中で使用される検索ツールだ。それに対して君が持つべき商品とはなんだろう?」
ワイ「人を集められるwebサイト、ですかね」
腕おじ「そこだ。AdSense審査に合格しない人の多くが陥っている罠がそこにあると、私は考えている」
ワイ「どういうことですか?」
腕おじ「Googleの持つ商品とはなんだね? 信頼性の高い世界中で使用される検索ツールだ。大事なのは世界中で使用されていることじゃない。信頼性が高いことなんだ」
ワイ「分かってきました。では僕たちパブリッシャーが持つべき商品は、信頼性が高くて人を集められるwebサイトということですね?」
ビジネスは信用取引である
腕組みおじさんの誘導尋問で、絡まっていた糸が少しずつほどけてきました。
ビジネス(お金のやり取り)とは、信用のやり取りです。
たとえば、ヒゲ脱毛についてなやんでいる人がいたとして、Googleで検索したとしましょう。
「ヒゲ脱毛 不安 おすすめ」
で検索し、AとBのサイトがヒットしたとします。
Aのサイトはなんの知見もない人が作った、派手な煽り文句や格安を謳って施術業者のホームページに誘導しようとするが、施術についての不安や悩みになにも答えていないサイト。
Bのサイトは実際に施術を受けた人が、施術における痛みや術後の経過を説明し、口コミも掲載してあって、それから施術業者のホームページに誘導しようとするサイト。
不安を抱えている人の信用をより得られるのは、Bのサイトでしょう。
つまり、同じヒゲ脱毛の業者を紹介するサイトであっても、検索者に対して、より付加価値を与えられるサイトの方が有用だし、そのようなサイトを持つパブリッシャーとGoogleはビジネスパートナーになりたいということです。
腕おじ「大事なことは人を集められるサイトを持っているかではなく、人の信用を勝ち取れるサイトを持っているかなんだ」
ワイ「でもそれって本当なんですか? 人がいっぱい集まって商品がバンバン売れた方がGoogleも得なんじゃないんですか?」
腕おじ「Googleは定期的に検索結果のアルゴリズムを更新している。それによって検索順位が大幅に上下する話は君も聞いたことがあるはずだ。それはつまり、Googleがアクセス数よりもサイトの持つ信用や付加価値の方を重視していることの証左でもあるはずだ」
検索結果の表示順位は、Googleの考え方ひとつで簡単に上下する
巷でよく聞くSEO対策ですが、それらはあくまでも対症療法の側面が強いです。大事なのはGoogleのアルゴリズムに左右されない、質の高いコンテンツを保有することです。
それはつまり、信用があって、検索者にとって有益な情報を提供することができるサイトを運営するということです。
まとめ
Google AdSenseに4回落ちた私の現状は、以下。
- Googleプログラムポリシーは遵守している
- 自分のブログにプロフィール・プライバシーポリシー・お問い合わせフォームの実装が済んでいる
これができていて、AdSense審査に合格しない理由となると、ほぼほぼ検索者に付加価値を提供できる記事が少ない、これに尽きると思っています。
アクセスを気にする前に、私のブログが本当に人のために役立つ情報を発信できているか見直すこと。これがAdSense審査に合格するためのステップではないかと結論付けました。
同じくGoogle AdSenseに合格できなくて悩んでいる人のお役に少しでもたてれば幸いです。
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